先日開催された RubyKaigi 2025 に参加してきました。
昨年に続いての参加となり、技術的な学びだけでなく、人的な交流の面でも非常に有意義な三日間となりました。
セッションとブース対応の手伝いの両立
今回はセッションの聴講に加え、所属企業のブース対応の手伝いや他社ブースの見学など、幅広い活動を行いました。
セッションについては、全体の半分程度の時間を割き、残りはコミュニティとの交流や、他の参加者や企業の取り組みを知る時間として活用しました。
各社がどのような課題意識を持ち、技術的な意思決定をしているのかを直接伺うことができ、非常に刺激を受けました。
オフィシャルパーティには参加できなかったが、有意義な交流があった
今回は、参加したかったオフィシャルパーティにはチケットの都合で参加できませんでした(後で買えばいいやと思っていたらすっかり忘れてた)。
ただ、その分、1日目や2日目のセッション後に集まった野良DrinkUpなど、業務外のカジュアルな場で初めて対面した方々との交流が非常に印象的でした。
自然な会話の中で関係が築け、3日目のDrinkUpや Mixin の場でも再会してさらに話を深めることができました。
技術以外の目的も重要に
RubyKaigi への参加目的が、以前と比べて徐々に変化してきたことを実感しています。
かつては「新しい技術のインプット」が主な目的でしたが、近年ではそれに加えて「人脈の形成・維持」も重要な軸になってきました。
今年は特に、初対面のエンジニアとの出会いだけでなく、普段はメールやSlackでやりとりしている取引先企業のエンジニアや、オープンソースコミュニティで関わりがあったエンジニアと直接顔を合わせて会話できたことが大きな収穫でした。
普段とは異なる環境で対話できたこともあり、関係性が一層深まったと感じています。
多様な参加者とのネットワーキング
RubyKaigi の特徴の一つは、Rubyist に限らず、他言語を専門とするエンジニアや学生、人事担当者など、さまざまな立場の参加者が集まる点にあります。
今年は、そうした多様な方々と会話する機会にも恵まれ、視野を広げることができました。
最近の学生はどのような技術に興味を持っているのか、他言語のエンジニアは Ruby をどのように捉えているのか、など、普段はなかなか聞けない話を直接伺うことができました。
技術的な学び:すぐに活用できる内容ではなかったが、視座は得られた
できることなら、すぐにでも業務に取り入れたくなるような技術の話を期待していましたが、今回のセッションはどちらかといえば未来を見据えた内容が多く、直接的な適用にはやや距離がある印象でした。
しかし、その分、今後の技術動向を知る上での指針や準備のヒントを得ることができた点は大きな収穫です。
それ以上に有意義だったのが、各社のブースでの対話を通じて、プロダクト開発における設計思想や技術的背景、直面している課題などを共有できたことです。
全てを自社にそのまま取り入れるわけではありませんが、いくつかの重要な示唆を得ることができたため、早速自分のプロダクトに反映していきたいと考えています。
終わってみれば、やはり参加してよかった
正直なところ、参加直前には「今年は見送ってもいいかもしれない」という迷いもありました(実際におととしは不参加でした)。
しかし、終わってみれば今回も大きな学びと刺激があり、参加して本当によかったと感じています。
RubyKaigi は、年に一度、自身の技術力や視野、人とのつながりを見直す貴重な機会となり得ると再確認しました。
今後もこのペースで、継続的に関わっていきたいと改めて強く感じました。